小説感想〜億男〜

書店にてポップが気になり購入しました。ポップには実写映画化とお金の使い方がわかるという記載がありました。 お金の使い方に関しては、ビジネス本やハウツー本など様々な本を見かけたことがありますが小説で学べるなら面白そうだと手に取りました。 簡単なあらすじは、連帯保証人になったことで多額の借金を背負い妻と離婚。妻との間には子供が居ます。偶然宝くじに当選し、人生を逆転できると思ったのも束の間、当選金友人に盗まれてしまいます。友人はお金に困っておらず、お金の使い方を相談しに行った最中でした。友人の周りのお金持ちの人に話を聞く度にお金の力を目の当たりにしていき、お金の大切さと、それ以外の大切なものに気づいていくという話です。 小説版を読んだ感想ですが、お金で全てが解決するわけではないが、最低限のお金は必要だと感じました。最低限のお金がなければ借金を背負い、生活がままならなくなってしまうからです。 同時に、別れた妻からの一言に胸を打たれました。 お金があるから復縁できるのではない。お金がなくても大切なものを手放さないように努力することは出来たはず。その時には手放したものがお金があるから戻ってくると思うのは傲慢である。またお金がなくなったら手放すのなら、そんなものに意味はないという主旨のことを伝えます。これには衝撃を受けました。 最低限のお金があれば生きてはいけるのです。お金をどう使うのか、そこを最初から考えていけば良かったのです。大事なものを手放すことなく。 別の感想としては、お金を持っていると安心感と共に不安感に苛まされるということを感じました。多くのお金を持つ人々、それぞれがお金がその場にあることに安心感を抱きます。しかし、お金が無くなる恐怖を感じたり、お金がある安心感があるのでお金を使えなくなってしまっている状態が描写されています。 こうした描写を見ると、お金を多く持っていれば幸せなわけではなく、お金があるからこその苦悩があるのだということに気がつきました。 では、大切なポップにあったお金の使い方ですが、私が読み取った内容は大切なもののためにお金を使っていくことだと思いました。 大切な人の成長のため、家族が健やかに育つことができる場所のためなどです。 お金自体に価値があるわけではなく、お金を使って何を成すかが大切だということです。 だからこそ、元妻はお金が無くても努力は出来たと。 楽しんでストーリーに引き込まれるとともに、お金について、自分の本当に大切なものについて考えさせてもらえた億男はとても価値のある作品だと思いました。

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